ノート▲日産の主力コンパクトカーである日産 ノート(3代目)。その燃費性能を紹介

居住性と積載性の良さから多くの人に選ばれているコンパクトカーの日産 ノート。現行型となる3代目は、2020年12月にハイブリッドの「e-POWER」専用車としてデビューしました。

e-POWERはエンジンで発電し、モーターで駆動する日産独自のハイブリッドシステム。EVのような鋭い加速感を味わえるのが特徴ですが、燃費性能は本当に高いのでしょうか? カタログ燃費や実燃費、ライバル車との比較などノートの燃費性能を検証します。
 

日産 ノートの燃費をサクッとまとめ

【カタログ燃費】WLTCモード燃費は最高28.4km/L。ハイブリッド専用車らしく燃費性能は高水準
【実燃費】ユーザーからのクチコミでは実燃費は23~25.6km/Lと良好
【車種比較】ヤリス(初代)やフィット(4代目)より燃費性能は低めが、走りは上質
 

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日産 ノート(3代目)
 

ノートのカタログ燃費は最高28.4km/L。グレードごとの燃費差は?

現在、3代目ノートのグレードは「X」のみ。ただ、日産のカスタムカーなどを手がけるオーテックによる「オーテック ライン」と「オーテック クロスオーバー」の2グレードがあり、それぞれ2WD車と4WD車が用意されています。

WLTCモード燃費は次のとおり。なお、「オーテック クロスオーバー」はWLTCモード燃費が公表されていません。
 

グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
オーテック ライン 2WD 27.6km/L
4WD 23km/L
グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
オーテックライン 2WD 27.6km/L
4WD 23km/L

標準仕様である「X」の方が低燃費で、2WDなら28.4km/Lを記録。コンパクトカーとして、なかなかの水準と言えるでしょう。
 

走行モード別の燃費性能もチェック

WLTCモードでは、他にも3つの走行シーンを想定した燃費も計測しています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

グレード 駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
X 2WD 28.3km/L 30.6km/L 27.1km/L
4WD 23.5km/L 25.7km/L 22.8km/L
オーテック ライン 2WD 25.9km/L 31.3km/L 26.3km/L
4WD 21.7km/L 25.4km/L 22.2km/L
グレード 駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
X 2WD 28.3km/L 30.6km/L 27.1km/L
4WD 23.5km/L 25.7km/L 22.8km/L
オーテック ライン 2WD 25.9km/L 31.3km/L 26.3km/L
4WD 21.7km/L 25.4km/L 22.2km/L

高速道路モードは総合値となるWLTCモードより低く、逆に郊外モードは高くなりますが、これはe-POWERの特性と言えます。

ノートのe-POWERは、減速時の回生エネルギー(ブレーキ時の運動を電気に変える仕組み)で発電します。そのため、走行シーンで燃費特性が異なります。

高速道路では一定速度で巡航するため発電機会が減り、エンジンの稼働率が上がって燃費が落ちやすくなります。反対に、郊外では、適度な減速で効率よく発電でき、エンジンの稼働時間が短いため燃費が良くなります
 

高橋満

著者・高橋満ストップ&ゴーが多い市街地では燃費性能は低下しますが、ノートは市街地モードの数値がそこまで悪くなっていません。e-POWERは100%モーターで走行し、ストップ&ゴーに強いのです。

過去モデルには低燃費なグレードが存在

現在は1グレード展開(標準仕様)となる3代目ノートですが、2020年12月のデビュー時には3つのグレードが用意されていました。
 

グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
S 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
F 2WD 29.5km/L
X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
S 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
F 2WD 29.5km/L
X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L

最も燃費性能が良いのは、中間グレードの「F」の2WD。2022年10月の一部改良で廃止されましたが、Fは装備を簡素化しているため、車両重量が1190kgとX(1220kg)より30kg軽量。そのため、上級グレードのXより1.1km/Lも燃費に優れていました。

2024年1月の改良で外観が大きく変更されましたが、燃費性能自体は変わらず、Xグレードは今も昔も28.4km/L(2WD)です。
 

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日産 ノート(3代目)
 

ノートの実燃費はどれくらい? ユーザーの口コミを紹介

気になるノートの実燃費も確かめてみましょう。以下は、カーセンサー内のクチコミ評価ページに寄せられた数値です。
 

投稿者 エリア グレード 実燃費
tom.yさん 長崎県 1.2 オーテック クロスオーバー 25.6km/L
湘南のびちゃんさん 神奈川県 1.2 X 23km/L
ベシさん 北海道 未記載 25km/L
投稿者 エリア グレード 実燃費
tom.yさん 長崎県 1.2 オーテック クロスオーバー 25.6km/L
湘南のびちゃんさん 神奈川県 1.2 X 23km/L
ベシさん 北海道 未記載 25km/L

このように、実燃費はおおむねWLTCモードより10~20%ほど下がる数値に収まっています。

高速道路をよく走ったり、坂道発進が多かったりなど、アクセルを踏み込む機会が多いとこれよりもう少し下がってしまう可能性もあります。
 

ノート オーテッククロスオーバー▲燃費が公表されていないオーテッククロスオーバーだが、オーナーによると実燃費は25km/Lを上回っているそう
 

ノートの燃費を現行(3代目)と先代(2代目)で比較

続いて、3代目ノートと2代目の燃費性能を比べてみましょう。
 

3代目はXグレード、2代目はe-POWERを搭載したXの最終モデルで比較。2代目はWLTCモードで測定されていないため、JC08モード燃費で見比べてみましょう。
 

モデル グレード 駆動方式 JC08モード燃費
現行・3代目 X 2WD 33.8km/L
4WD 27.4km/L
先代・2代目 X 2WD 34km/L
4WD 28.8km/L
モデル グレード 駆動方式 JC08モード燃費
現行・3代目 X 2WD 33.8km/L
4WD 27.4km/L
先代・2代目 X 2WD 34km/L
4WD 28.8km/L

意外にも、燃費性能は2代目の方が若干高い結果に。これは3代目の方が10kgほど重くなったこと、そしてタイヤサイズが大きくなったことによる影響でしょう。

タイヤのインチサイズが大きくなると走行性能が高くなりやすいものの、燃費面では不利に働くことが多くなります。それでも第2世代のe-POWERを採用し、燃費性能を同程度にとどめたのは、実はスゴイことなのです。
 

ノート 2代目▲2012年9月~2020年11月まで生産された2代目ノート。e-POWER車は、2016年11月以降の後期型に設定

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日産 ノート(2代目)
 

ノートとオーラの燃費はどれくらい違う?

3代目ノートには、派生車種としてオーラ(ノートオーラ)も用意されています。
 

オーラ▲オーラは2021年8月に設定。ノートよりボディサイズを拡大し、内外装のプレミアム感を高められている。写真は2024年6月以降の後期型

オーラ(ノートオーラ)は「コンパクトカーでも上質な雰囲気のものに乗りたい」という声に応えるためのモデル。ノートを検討している人なら気になる車種でしょう。両者の燃費性能をまとめてみました。
 

車種 グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
ノート(3代目) X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
ノートオーラ(初代) G 2WD 27.2km/L
4WD 22.7km/L
車種 グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
ノート(3代目) X 2WD 28.4km/L
4WD 23.8km/L
ノートオーラ(初代) G 2WD 27.2km/L
4WD 22.7km/L

燃費性能はノートの方が1.1~1.2km/Lほど優れています。 これは、ノートの方が小ぶりで30~40kgほど軽く、タイヤもノートの方が小さいサイズを装着していることが理由でしょう。
 

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日産 ノートオーラ(初代)
 

ノートとヤリス、フィットとの燃費を比較

日産 ノート(3代目)の燃費性能は高水準ですが、現在新車販売されている競合と比べるとどうなのか?

トヨタ ヤリス(初代)とホンダ フィット(4代目)の、ベーシックなグレード(2WD)で比較してみましょう。
 

車種 グレード 燃費
ノート(3代目) X 28.4km/L
ヤリス(初代) X 36.0km/L
フィット(4代目) BASIC 30.2km/L
車種 グレード 燃費
ノート(3代目) X 28.4km/L
ヤリス(初代) X 36.0km/L
フィット(4代目) BASIC 30.2km/L

燃費性能だけを見るとライバル車よりも低くなっています。これは、搭載するハイブリッドシステムの違いによるところが大きいでしょう。

ノートのe-POWERはモーターの力で走行する「シリーズ式」ですが、ヤリスとフィットはエンジンとモーターを使い分ける「シリーズ・パラレル式」。ノートが得意ではない高速道路の走行もヤリスとフィットは苦にしません。
 

ヤリスとフィット▲コンパクトカーの初代ヤリス(右)と4代目フィット(左)

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トヨタ ヤリス(初代)

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ホンダ フィット(4代目)

しかし、「ノートの燃費が悪い」というのは早計です。3代目ノートはコンパクトクラスの中でも燃費性能がTOP10に入ります。

それでいてモーター走行による乗り心地は上質。走行中はまるで高級車のような静かさです。「コンパクトカーでも走りを含めて質感にこだわりたい」という人に、3代目ノートはピッタリでしょう。
 

 

燃費性能と上質さを両立! e-POWERの魅力

コンパクトカーの中でも独自のキャラクターをもつ3代目ノート。その個性を形作るe-POWERの魅力を解説します。
 

魅力①:パワフルでスムーズに加速する

e-POWERは、電気自動車と同じようにモーターのみで走行します。モーターはエンジンよりもトルク(車を前に押し出す力)が強いうえ、動き出しから最大トルクを発揮できるのが特徴です。

また、e-POWERはモーター走行が大前提なので、モーターのトルクが強い傾向にあります。結果ガソリン車やシリーズ・パラレル式のハイブリッドよりも、力強くスムーズに加速できます。
 

e-POWER 4WD▲e-POWERには4WDも設定。前後独立モーターを緻密に制御することで雪道やウエットな路面などでも、力強く安定した走りを披露してくれる

魅力②:走行中も静かで快適

3代目ノートに搭載される第2世代e-POWERは走行中のロードノイズを検知。ロードノイズが大きい路面で、発電用のエンジンを始動させます。エンジン音をロードノイズに溶け込ませることで、振動・騒音をより軽減してくれます

魅力③:「ワンペダル」操作で運転の疲労も軽減

e-POWERはアクセルから足を離すと、非常になめらかに減速。ブレーキペダルと踏み替える回数が減るので、運転の疲労を軽減してくれます

ロングドライブ時だけでなく、曲がりくねった道や下り坂など、こまめにブレーキを踏む必要があるシーンでも活躍。また、アクセルペダルによる「ワンペダル」操作は、独自の楽しさがあります。
 

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日産 ノート(3代目)
 

購入費用を賢く節約! ノートは中古車が狙い目

低燃費な3代目ノートですが、新車では車両価格で232.9万円~と相応の価格設定となっています。しかし、中古車を視野に入れれば、購入費用を抑えられます

現在、3代目ノートの中古車相場が下落傾向にあります。平均総額が2025年5月から2026年4月にかけて約15万円下がっています。
 

中古車支払総額の推移▲2025年5月~2026年4月の平均総額の推移

原稿執筆時点の価格帯は総額で約90万~約360万円と幅広く、流通数も約2400台と豊富です。さらに、2020年12月のデビューモデルが2度目の車検を機に中古車として市場に出ています。

3代目ノートを経済的に乗りたいなら、ぜひ注目したいところです。
 

高橋満

高橋満中古車であれば2023年12月以前の前期型も手に入ります! スポーティな前期型の雰囲気が好きなら、中古車は有効な選択肢となるでしょう。

オススメの選び方①:経済性を優先するなら前期型の「S」

ノート Sグレード 前期型▲エントリーグレードの前期型Sは多くの中古車が総額150万円以下で買える

最も購入費用を抑えやすいのは前期型のSグレードです。低燃費なFグレードも候補となりますが、中古車では現在ほとんど流通していません。そのため、選択肢が豊富なSグレードを狙うのがベターでしょう。

Sの燃費性能はFより少し低めですが、十分に低燃費。装備内容はFとほぼ同等ですが、オプションでインテリジェントルームミラーや後側方衝突防止支援システムなどの安全装備が付いた物件を探せるのもポイントです。
 

ノート 内装▲運転席と助手席間のセンターコンソールには、小型の電制シフトレバーを配置。後席はリクライニング機能を備え、ゆったり座れる

中古車価格は総額で約90万~約190万円。流通台数が多いのは総額110万~170万円で、総額130万円以内でも走行5万km以下のものを見つけることができます。
 

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日産 ノート(3代目) × 2020年12月~2023年12月× 1.2 S系

オススメの選び方②:質感にもこだわるなら前期型の「オーテック」

ノート オーテック▲オーテックではドットパターンのフロントグリルや、専用デザインのアルミホイールを採用。車体下部に、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュも装備している

オーテックはスポーティさと高級感を共存させたカスタムグレードであり、質感にもこだわる方にはもってこいです

ドットパターンの専用グリルや専用アルミホイールで高級感を高めるなど、標準車とは異なるデザインが与えられています。
 

ノート オーテック 内装▲インテリアも専用のシート地やダークグレーのインパネ、オーテックの象徴であるブルーを配色したステアリングなどを採用

中古車価格は総額で約115万~約175万円で、流通台数は約150台。総額160万円前後から物件が探しやすくなります。条件に合うものを、根気よく探す価値のあるグレードでしょう。
 

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日産 ノート(3代目) × 2020年12月~2023年12月× 1.2 オーテック系

オススメの選び方③:性能を重視するなら後期型の「1.2 X」

ノート 後期型▲後期型はフロントマスクのデザインが刷新。ホイールやインパネには日本の伝統的な模様をモチーフにしたデザインがあしらわれ、和モダンなイメージが盛り込まれたのも特徴

性能を最優先とするなら、2024年1月以降の後期型「1.2 X」がオススメ。LEDヘッドライトを標準装備し、インテリジェントキーを持った状態で車から近づいたり離れたりすると自動で施解錠する「降車時オートロック機能」も備わっています。

特に、2025年8月以降のモデルは衝突回避支援システム「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の左右検知範囲が拡大。自転車などの検知性能が向上しているので、安全性能を求めるなら注目です。
 

ノート 後期型 内装▲インストルメントパネルに水引をモチーフにしたデザインを採用。シート地にはランダムストライプが施されている

中古車価格帯は総額で約125万~約180万円で、流通数は約650台。総額160万円前後から探しやすくなり、走行距離1万km以下の物件も購入圏内です。
 

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日産 ノート(3代目) × 2024年1月以降 × 1.2 X系
文/高橋 満 写真/日産、トヨタ、ホンダ
※記事内の情報は2026年5月28日時点のものです。
高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL

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