フォレスター ▲「ゴツいデザイン」に進化して人気のスバル フォレスター。同じように「日本の道で普通に扱えるサイズながら、ちょっとアメリカンなゴツい系デザインなSUV」は他にもあった!

ゴツいデザインに惹かれるが、ストロングハイブリッドは約半年待ち

スバルの人気SUV「フォレスター」。

3代目から5代目(先代)までのフォレスターは、やや細面な“ジャパン顔”とでも呼ぶべきデザインを採用していたが、現行型となる6代目は、アメリカンな風味を強めに感じるゴツくてマッチョ系なデザインへと変化した。
 

フォレスター▲こちらが現行型のスバル フォレスター。写真のグレードはエックスブレイク S:HEV EX

ゴツくてマッチョなアメリカンデザインのSUVは、それこそ本家アメリカには星の数ほど存在している。だがそれらはボディサイズ的にもマッチョであるため、日本の道路ではやや扱いづらいというのが難点だった。

しかし、今回のフォレスターは「デザイン的にはマッチョ系だが、サイズ的には日本でも普通に扱いやすい」という点において画期的であり、魅力的なのだ。とはいえフォレスターを新車注文すると、特にストロングハイブリッドユニット搭載グレードは納車までにしばらくかかってしまう模様。

ならば、現行型フォレスター以外にも存在しているかもしれない「日本で普通に乗れるサイズのアメリカン顔SUV」の即納中古車を、探してみようではないか!
 

フォレスター▲新型スバル フォレスター プロトタイプ試乗時の様子

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フォレスター(6代目)
 

アメリカン顔なSUV①|トヨタ RAV4 アドベンチャー(現行型)
→想定予算:総額260万~490万円

通常のグレードだと「ゴツみ」に若干欠ける4代目のトヨタ RAV4だが、専用デザインのフロントグリルや専用大型ホイールアーチモールなどを採用している「アドベンチャー」およびその特別仕様車「アドベンチャー オフロードパッケージ」「オフロードパッケージII」であれば、十分なゴツみとマッチョ感を堪能できる。
 

 RAV4▲2020年10月に発売されたトヨタ RAV4アドベンチャー オフロードパッケージ

4代目のトヨタ RAV4は、全長4610mm×全幅1865mm×全高1690mmという、フォレスターとおおむね同等のボディサイズとなる中型SUV。

パワーユニットは最高出力171psの2L 直4ガソリンと、2.5Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類が基本。ハイブリッドのシステム最高出力は2WD車が218psで、4WD車は222psとなる。また、途中からプラグインハイブリッド(PHEV)も追加されている。

で、その中でも「アドベンチャー」は、前述した専用大型ホイールアーチモールなどを採用する他、走行状況に応じて後輪へのトルク伝達を左右独立で制御する4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」も採用する、オフロード臭の強いグレード。

そしてアドベンチャーの車高を10mm上げたうえで、マットブラックの18インチホイールや専用クロスバー(ディーラーオプション)等々を装着した特別仕様車が2020年10月に登場した「アドベンチャー オフロードパッケージ」で、一部改良後の2022年10月に登場したのが「アドベンチャー オフロードパッケージII」だ。
 

 RAV4▲専用合皮のシートや、ドアトリムショルダーなどにレッドステッチが採用され、フロントカップホルダーやセンターオープントレイなどもレッド+ブラックで専用コーディネートされているオフロードパッケージのインテリア
 

その中古車価格はおおむね下記のとおりだが、いずれにせよこれらの現行型RAV4を選べば、ほぼ即納にて「日本でも扱いやすいアメリカン顔なSUV」がある生活をスタートさせることができるだろう。

・アドベンチャー:総額230万~430万円
・ハイブリッド アドベンチャー:総額330万~470万円
・アドベンチャー オフロード パッケージ:総額260万~380万円
・アドベンチャー オフロード パッケージII:総額320万~450万円
・ハイブリッド アドベンチャー オフロード パッケージII:総額380万~480万円
 

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トヨタ RAV4(4代目) × アドベンチャー系グレード
 

アメリカン顔なSUV②|トヨタ FJクルーザー(初代)
→想定予算:総額230万~530万円

トヨタ FJクルーザーはアメリカン顔のSUVというよりは「ある意味アメリカ生まれのSUV」であるため、当然ながらUSA的なゴツみとマッチョ感を十分に備えている。
 

FJクルーザー▲こちらが日本では2010年に発売されたトヨタ FJクルーザー

屈強なラダーフレームの上に全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mmのボディを載せているFJクルーザーは、もともとはトヨタが2006年に北米市場へ向けて投入した中型サイズのSUV。

往年の「ランドクルーザーFJ40」をイメージしたレトロなスタイルが受けて北米で大人気となったのち、その逆輸入車も日本で大人気となったことから、2010年11月には日本でも販売されるようになったという1台である。

一見すると2ドア車にも見えるが、実は観音開きの5ドア車で、四駆のシステムは、フルタイムではなくパートタイム式の4WD。搭載されるパワーユニットは最高出力276psの4L V6 DOHCだ。

現行型フォレスターが一般的な乗用車と同じモノコック構造を採用しているのに対し、トヨタ FJクルーザーは本格オフローダーならではのボディ・オン・フレーム構造(はしご状のフレームの上にボディを載せる構造)を採用している。それゆえ舗装路での乗り心地は新型フォレスターよりもやや粗めだが、ボディ・オン・フレーム構造のオフローダーとしては望外に良好な乗り心地を誇るため、そこに関してはほぼ心配無用だ。
 

FJクルーザー▲トヨタ FJクルーザーの運転席まわり。カラーパッケージの場合は、センターパネルだけでなくドアトリムまでボディ同色になる

中古車価格は総額170万~530万円がいちおうの範囲となるが、総額280万円前後にて、各種のステキなボディカラーをまとっている「カラーパッケージ」の好バランスな物件を見つけることができるだろう。
 

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トヨタ FJクルーザー(初代)
 

アメリカン顔なSUV③|キャデラック XT5(初代)
→想定予算:総額330万~600万円

この顔つきが「ゴツいか?」と問われれば若干微妙かもしれないが、少なくともアメリカ車でしかあり得ない、(日本人から見ると)エキゾチックなデザインであることだけは間違いないのがこちら。

アメリカのGMがキャデラックブランドで販売している中型SUV「キャデラック XT5」だ。
 

XT5▲「ゴツい」というニュアンスの顔つきではないが、「謎のアメ車感」にはあふれているキャデラック XT5

キャデラック XT5は、もともとは「XT5 クロスオーバー」という車名で2017年に上陸した、全長4825mm×全幅1915mm×全高1700mmのアメリカンSUV。2019年12月のマイナーチェンジを機に、車名をシンプルな「XT5」に変更している。

パワーユニットは最高出力314psの3.6L V6自然吸気で、日本仕様の駆動方式はフルタイム4WD。これは状況に応じて、前後軸間だけでなく左右後輪の間でもトルク配分を変化させることが可能なシステムで、「ツーリングモード」を選択すればリアドライブユニットとの接続は解除され、その結果として燃料消費を抑えることもできる。

またアメリカ車ゆえに車内空間は非常に広く、特にリアシートは1mに迫る長さのレッグルームが確保されている。加えて140mmのスライド調整機構や、最大12度の角度調節と6つのポジションを選択できるリクライニング機構を備えているというのも、いかにもアメリカ的かもしれない。
 

XT5▲本革がふんだんに用いられたインテリア。「XT5」にマイナーチェンジされた後のトランスミッションは9速AT

中古車の流通台数はやや少なめだが、それでも総額380万円前後にて、好条件な物件を多数見比べることが可能。

マイナーチェンジ前の「XT5 クロスオーバー」でもOKであれば、総額300万円前後でいい感じの1台が見つかるはずだ。
 

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キャデラック XT5(初代) & XT5クロスオーバー(初代)
 

アメリカン顔なSUV④|ホンダ エレメント(初代)
→想定予算:総額60万~280万円

アメリカンでゴツいニュアンスは、ここまでに紹介してきた各種SUVを購入するよりもずっと安価な予算で獲得できるのかもしれない。例えば、ホンダ エレメントだ。
 

エレメント▲2003年に米国ホンダによって開発されたホンダ エレメント

ホンダ エレメントは、2003年当時のアメリカでジェネレーションYと呼ばれた20代前半の若者をターゲットに作られた5人乗りのMPV。企画から開発、生産までを米国ホンダが行った“逆輸入車”である。

外観デザインは、海辺でライフガードが待機する「ライフガードステーション」がモチーフ。自動車のデザインではお約束である「流れるようなボディライン」はあえて使わず、ツートーンの面構成と「骨太な構造物のイメージ」で構成されている。

ボディサイズは全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mmということで、全長は短めであるものの、幅と高さは十分。そしてセンターピラーレス&左右観音開きとなる「サイドアクセスドア」は、前後のドアを開くと高さ1140mm、幅1550mmの“大口”になる。

ホンダいわく「心までもオープンにする開放感を実現しました」とのことだが、確かにこの開放感は、普通の車ではなかなか味わいない類のものだ。
 

エレメント▲観音開きとなる「サイドアクセスドア」はフロント側が最大78度、リア側は90度開口する

そしてインテリアも、余計な装飾のないシンプルな空間である点が逆におしゃれで、後席は280mmスライドできる他、リアシートを左右に跳ね上げればフラットで広大なカーゴスペースが生まれる。

パワーユニットは最高出力160psの2.4L 直4自然吸気なので、新型スバル フォレスターと違って走りやパワーうんぬんを語るタイプの車ではないが、このゴツさというか「無骨さ」は大いに魅力的であり、唯一無二の個性を備えている。

中古車価格は総額70万~280万円と上下に幅広いが、おおむね総額100万円前後のゾーンにて、まずまず悪くないコンディションの物件を見つけることができるだろう。ちなみに、カーセンサーnetにて「米国ホンダ」で検索すれば、米国仕様の左ハンドル車を見つけることも可能だ。
 

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ホンダ エレメント(初代)

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米国ホンダ エレメント(初代)
※中古車の流通状況により、物件が表示されない場合があります。
 

アメリカン顔なSUV⑤|トヨタ 4ランナー(5代目)
→想定予算:総額490万~720万円

ここまでは日本の自動車メーカーが国内で正規販売しているモデルと、輸入車のインポーターが正規輸入しているモデルに限定して物事を考えてきた。しかし冷静に考えてみれば、正規販売車ではなく「並行輸入車」を選ぶというのも、我々ユーザーの自由であるはずだ。

そう考えたときに注目したいのが、米国トヨタがアメリカで販売していた先代の「トヨタ 4ランナー」である。
 

4ランナー▲「トヨタ ハイラックスサーフ」の海外版である「トヨタ 4ランナー」の5代目モデル

トヨタ 4ランナーは、日本では「トヨタ ハイラックス サーフ」という車名で販売されていたSUV。1983年に登場した初代から4代目までは「日本ではハイラックス サーフ、海外では4ランナー」として販売されていたが、ここで紹介する2009年登場の5代目は日本国内では販売されず、海外市場専用モデルとなった。

ボディサイズは全長4826mm×全幅1925mm×全高17981mmで、パワーユニットは当初2.7L 直4と4L V6の2種類だったが、のちに全車4L V6に統合されている。

ラダーフレーム構造+パートタイム4WDの愚直なクロカン四駆であるため、「圧倒的な快適さ」や「ゴージャス感」のようなものはない車だが、その分だけ「無骨な味わい」とでもいうべきものが全体にみなぎっており、エクステリアデザインもまあまあゴツい。
 

4ランナー▲デザイン的にはこの世代のトヨタ車に共通するテイストだが、「左ハンドル」というのが印象的
 

グレードは、ベースグレードである「SR5」と最上級の「リミテッド」、そしてオフロード重視の「トレイル」の3種類で構成されており、2025年6月中旬時点ではSR5とリミテッドの中古車を、総額490万~720万円付近で見つけることができる。

パッと見は普通のトヨタ製SUVだが、実は国内ではほとんど見かけることがないちょいゴツなモデルであり、しかも左ハンドルであるという絶妙なレア物感が気になった人は、ぜひとも米国トヨタの4ランナーに注目してみてほしい。
 

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トヨタ 4ランナー(5代目)
文/伊達軍曹 写真/スバル、トヨタ、GM、ホンダ
※記事内の情報は2026年6月25日現在のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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